安全安心な環境に

 昭和25年に竣工した堀川出水団地はすでに60歳を超える年齢。建物本体も設備も老朽化の兆候が見られました。これからも、その建物を大切に長く使っていくために、使われる方が安心して安全に住めるような対策をとりました。その主要な対策である ①耐震改修、②エレベーターの設置について、以下にご紹介します。

1. 耐震改修

耐震診断の結果、堀川団地は耐震指標(Is値)が基準値を下回っていたため耐震改修が必要でした。そこで堀川出水団地第1・2棟では、3つの補強工事を行いました。

  • 地震の揺れに対抗する耐震壁設置 計 12箇所 (第1棟:4箇所、第2棟:8箇所)
  • 地震により柱が崩壊しないようにする鋼板柱巻き 計 3箇所 (第1棟:1箇所、第2棟:2箇所)
  • 柱に過度の地震力が集中しないようにして柱破壊を防ぐスリット工事 計 14箇所 (第1棟:6箇所、第2棟:8箇所)

 このうち、一番の大工事となったのは耐震壁設置です。
 耐震壁は、柱と梁のあるところに設置しないと地震力(水平方向の力)に対抗できません。また、上からの荷重がかかる場所(1階)に置くことが有効です。堀川出水団地第1・2棟の場合、その場所がちょうど店舗の真ん中であったり、堀川通に面した店舗の顔の部分である表側となります。
 空き店舗に耐震壁を設置して営業への影響を極力減らしたり、耐震壁が集中するところは複数の区画をまとめて一つの施設に使えるように建築計画を工夫して、耐震壁設置のハンディを克服できるようにしました。
 まちカフェや高齢者生活支援施設がそれにあたります。




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2. エレベーターの設置

 堀川団地は3階建ての建物です。エレベーターを設置するかどうか、議論のあるところでしたが、設置する方針が採用されました。
 既存建物にエレベーターを増築する場合、エレベーターと既存建物を構造的に切り離して別々の独立した建物にしないと、建築基準法上、手続きがとても複雑になることがあります。
 そこで、堀川出水団地第1・2棟では、構造的に分離できる場所を割り出して、1つの棟に1基のエレベーターを設置しました。
 敷地ぎりぎりに建っている堀川出水団地第1・2棟ですが、2階に広い共用のベランダがあったことが独立したエレベーターの設置にプラスの要因となりました。


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