 
  
  「アートと交流」を基本テーマにしたまちづくりの全体構想に基づき、2013 年から出水団地第1棟・第2棟、2017 年から出水団地第3棟、2019 年から下立売団地の3期に分けて改修工事に着手し、2020 年に4棟、35 店舗、71 戸の住居全ての改修が完成しました。
 「アートと交流」を基本テーマにしたまちづくりの全体構想に基づき、2013 年から出水団地第1棟・第2棟、2017 年から出水団地第3棟、2019 年から下立売団地の3期に分けて改修工事に着手し、2020 年に4棟、35 店舗、71 戸の住居全ての改修が完成しました。
以下、改修事業の概要をご紹介します。 
下記の整備を行うことで、安全で多世代、多様な人たちが住める環境を確保します。
 (1) 耐震補強工事とエレベーター設置
(1) 耐震補強工事とエレベーター設置
      (2) 多世代、多様な人たちが住まえる住戸への空家改修
      a. 高齢者向け住戸への改修
      b. 子育て世帯向け住戸への改修
      c. SOHO、店舗従業員住宅など、職住の家(空間)の提供
      (3) 共用部分の改良工事
(1) 地域ニーズに応え交流を促進するコミュニティ施設の用意
 団地のニーズと、地域のまちづくりの課題に応え交流を促進する下記のコミュニティ施設を協働事業者と共に整備・運営します。
 団地のニーズと、地域のまちづくりの課題に応え交流を促進する下記のコミュニティ施設を協働事業者と共に整備・運営します。
      a. まちカフェ施設
      b. 高齢者生活者支援施設
(2) コア施設を先頭にコミュニティを積極的に育てる活動
      まちカフェ施設と高齢者支援施設がコア施設として互いに補完・協力することで、コミュニティを育てるための広場提供、人的支援、広報展示、見守りや御用聞き、イベントなどの様々なサービスを提供します。
(1) DIY住戸整備 
    DIY方式により、そこに価値を見いだす人達(クリエイティブ層)の発掘、まちづくりへの参画を試み、その可能性を検証しました。(技術検証)
(2) 土間付住戸整備 
    「アートと交流」のテーマに沿った多様な住戸パターンで整備。アーティスト、クリエーター、モノづくり、執筆、コミュニティ活動などの創作活動の場としての土間を設置した住戸です。
 堀川団地の再生にあたっては、多様な人々が関わり合い、育んでいく「賑わい」「まちづくり」「暮らし」の拠点として、さらに「堀川通の新しい顔」として地域の「ゲート機能」の役割を担う拠点として、「アートと交流」をテーマに賑わいと活力のある団地づくりを目指して、事業を進めることとなりました。
 再生事業の「特徴」を抜粋して、ご紹介いたします。
 まちづくりの視点と多世代・多様な共助
 まちづくりの視点と多世代・多様な共助 堀川団地のある京都市上京区には、市民自治の歴史があります。また、自治連合会組織が社会福祉協議会と一体的に運営されているということからも分かるように、福祉のまちづくりを推進している地域でもあります。再生事業は、地域の方々が参加した「堀川団地まちづくり協議会」において議論を重ねられてきたことの一つが具体化することでもありました。これからも、地域との協議、連携を強めることで多世代・多様な共助を実現していきます。
 堀川団地のある京都市上京区には、市民自治の歴史があります。また、自治連合会組織が社会福祉協議会と一体的に運営されているということからも分かるように、福祉のまちづくりを推進している地域でもあります。再生事業は、地域の方々が参加した「堀川団地まちづくり協議会」において議論を重ねられてきたことの一つが具体化することでもありました。これからも、地域との協議、連携を強めることで多世代・多様な共助を実現していきます。
 歴史的なまちづくりの文脈を大切に
 歴史的なまちづくりの文脈を大切に 堀川団地は、戦前、堀川京極という今の新京極に並び称せされるほどの賑やかな商店街で、西陣の人々の台所、社交の場でした。堀川団地はその復興を願ってつくられたという歴史があります。
 堀川団地は、戦前、堀川京極という今の新京極に並び称せされるほどの賑やかな商店街で、西陣の人々の台所、社交の場でした。堀川団地はその復興を願ってつくられたという歴史があります。
      この文脈をこれからのまちづくりに活かし、人の交流とふれあいが豊かに繰り広げられる場所として、多世代・多様な人々がより充実した生活を送れるまちづくりを目指しています。 
 戦災復興市街地住宅モデルを再びモデルに
 戦災復興市街地住宅モデルを再びモデルに 戦後の昭和25年に、耐火構造(RC造)のゲタ履き住宅(1階商店)として建てられた堀川団地は、公的な戦災復興市街地住宅のモデルとして全国から視察者が訪れ脚光を浴びました。
 戦後の昭和25年に、耐火構造(RC造)のゲタ履き住宅(1階商店)として建てられた堀川団地は、公的な戦災復興市街地住宅のモデルとして全国から視察者が訪れ脚光を浴びました。
      その堀川住宅を、多世代、多様な人が住む場所として再生し、周辺のまちづくりの核としていく今回の事業は、同じように老朽化し更新時期を迎えている全国の公的な市街地住宅の参考例となるだろうと考えています。